パソコンから見えた世界

高校生の時に授業で本格的にパソコンに触れてから、何となく楽しくて、どちらかと言えば好きな分野になった「パソコン・Excel・Word」の世界。

部活も新聞部だったので、効率化を目指してブラインドタッチを練習したり、知らない機能もどんどん使って覚えるような三年間でした。元々、メモ魔で何でも記録することが好きだったので、その性質も相まって、パソコンを使う楽しさを培ったように思います。

そして、大学卒業後、新卒で入社したコンサルティング会社では、営業事務の仕事に就きました。今までは、自分が見やすく使いやすくの視点でしたが、入社してからは「他者の視点」、即ち、お客様が見やすく理解していただきやすく書類をいかに作成するか?の視点に立てるかということを学びました。定期的に議事録を取ったり、日々お客様へ提出する報告書を作ったりと、実践的に書類を作成する技術も得ました。

その後、高校で実習助手として勤務していた時は、生徒にパソコン操作も含めた情報処理について伝えることがあり、この時、誰かに伝えることの面白さを知りました。伝える人によって、同じ言葉でも響いたり響かなかったりすることや、人による理解度など、伝える難しさと、伝えられた時の喜びを沢山教えられました。

手作りコスメからのギフト

結婚、出産を経て、仕事についてどうしようか考えていた時、出会ったのが「手作りコスメ」です。元々、自分自身がアトピーで肌が弱い方で、お化粧も得意ではありませんでした。それに、子どもの乳児湿疹が酷かったので、出産してからお化粧することを暫く止めていました。お友達の結婚式のため、久しぶりに買って使ってみたら、これまで気楽に使っていた同じメーカーの化粧品が、お肌に合わなくて使えなくなっていたのです。そんな時に ethical cosmetic での「手作りコスメ」の講座が開講されると知り、子どもも預けやすい年齢になっていたこともあり、えいやっと申し込んだのが始まりでした。

ethical cosmeticの手作りコスメは、作って楽しい!見た目も可愛い!手作りとは思えないクオリティ!はもちろんのこと、自分で材料から選べる!応援したい材料・容器メーカーや生産者さんを直接応援できる!という、「選ぶ」ことを通して、「自分自身の在り方」を問う機会に出会える、手作りコスメスクールです。

自分の容姿やセンスに全く自信が持てなかった私なので、鏡も見たくないし、だからお化粧することも最低限で良いと思っていたのですが、手作りコスメを学ぶうちに、「自分って、これが好きなんだ!」「心地良さって、こういうことなんだ!」という気持ちを感じられるようになり、少しずつ自分の顔を鏡で直視できるようになっていきました。

そして、元々は自分だけのために学んでいたことだったのですが、「同じように悩んでいる人に届けたい!」という気持ちが芽生え、地元でワークショップを始めることにしました。

何から何まで手探りで、自宅から始めて、場所を借りたり、お客様のお宅に伺ったり、他府県まで出張したりと、何でもとにかくやってみました。

ワークショップを始めてみると、手作りコスメをお伝えしている時間より何より、準備に時間がかかることに気づきました。どうにか、準備が効率的に進まないかなと考え、まず自分で作ったのがExcelの「原価表」です。価格を決める際に、最低限かかってくる材料費。これをまず抑えておかないと、どれだけやっても赤字になる価格で提供しかねないからです。

作り出すと楽しくなって、手作りコスメに特化した、自分だけの原価表ができました。出来上がったのが嬉しくなって、手作りコスメの師匠である増岡先生に見せたところ、思いがけず手放しで喜んでくださり、なんと、購入してくださることになりました。

増岡先生は、手作りコスメを皆さんがずっと楽しみつつワークショップを開催したい方向けに、手作りコスメアドバイザー講座を開講されています。講座特典として、様々な資料を付けておられるのですが、その中に私が作った原価表を入れてくださったんです。

「私が趣味で作った原価表に需要があるのか!」という驚きから、「事務作業で困っている人がいるらしい!?」ということに、少し気づけたのが、この時でした。

そもそも、何かすごい機能を駆使して作ったわけではなく、シンプルに使いやすく考え、整理しただけなので、買ってくださるなんて全く思っていなかったんです。例えば、子どもがお母さんに、うまく絵が描けたよ!って見せに行くことと同じで、そこに価値があると言われるなんて、驚きしかありませんでした。

約一年ほど手作りコスメのワークショップを続けながら、だんだんと地元で手作りコスメのフェスタをやってみたいという気持ちが起き上がってきました。滋賀でも、同じスクール生の方が少しずつ増えていたこともあり、やってみよう!ということになりました。

フェスタをつくっていく中で、増岡先生も状況を見てもらうためにLINEグループに入っていただき、滋賀メンバーの動きを見守ってくださっていました。それが結局、その後に繋がるとは、これまた思わずでした。

ちょうど、フェスタの準備をしている時期、当時 ethical cosmetic の事務局をされていた方が年内で辞めるんだと聞きました。その話を聞いた時、思わず「私、事務局やりたいです!」と、言葉が出ていました。ワークショップをしながら、ハローワークや女性の起業支援をされている講座を受講していたこともあり、いつか個人事業主として起業できたらと思っていましたし、在宅しながらお仕事できたらいいなと思っていたので、願ったり叶ったりの話しだったからです。増岡先生も、フェスタをつくっていく中で、私の動き方や考え方を見ていてくださっていて、それもあって、ご依頼いただけたということです。

人生、何がどう繋がっていくか、本当にわかりませんね。

そして、フェスタの次の年、2018年のお正月から ethical cosmetic事務局 としてのお仕事が始まったのです。

事務局の使命とは??

ワークショップを自分で段取りしたり、フェスタを開催したりした経験が、個人事業主としてこれまで自分で運営されていた先生の思考を想像するためには、とても役立ちました。会社員だけだったら、「雇用される側」だけの視点でしか想像できなかったですが、自分から動いた経験のおかげで、「雇用する側、生み出す側」の視点を持ちながら、どうやったら事務局としてサポートすることができるのか?ということを常に意識して、やり取りすることができました。

単に、言われたことだけをする事務局では、先生の創りたい世界までサポートできないと感じたんです。「日本中にエシカルコスメを広げる」これは即ち、「エシカルという在り方を日本のスタンダードにする」ということで、自分も共に成長して、器を広げて行く必要があると考えたからです。そんな私の姿勢について、私が言わなくても、気づいてくださったり、感じ取ってくださる先生だからこそ、さらに私もサポートしていこうと心を決められるわけです。

私自身も、中学3年生の時に油にまみれた海鳥をテレビで見てから、ずっと地球や自然環境への意識が頭の中に残っています。でも、自分だけが動くより、先生やスクール生さんを通して世の中の意識に変化をもたらす方が、ずっと早く変わる希望が持てると思ったんです。事務局をしながら、自分の中のコミットと方向性を同じくしている増岡先生をサポートし、結局は自分のコミットが叶うことに近づいていける。なんて素晴らしい職場なんでしょうか!

最大の気づきからの肚決め

そうして、事務局を始めて二年ほど過ぎた頃、増岡先生にこんな感じで言われたんです。

「私みたいに事務のことで困っている人がいると思うし、そういうサポートをしてみるのも需要があるんじゃないかな。」と。

「えっ!?事務のことで困っている人がいる??」

苦手な方には申し訳ないのですが、、私、事務が好きで、楽しくて、世の中の大半の方が苦手というか、むしろやりたくないと思っていることに、全く気付いていませんでした。。

増岡先生は、ご自身で苦手と言われていましたが、元々はされていましたし、苦手であってもやっておられたから、そこまで苦手と感じたことがなくて、分かっていませんでした。

それで、半信半疑で当時、周りで個人事業主としてお仕事されていた方に声掛けさせていただき、モニターさんから始めたのが2019年です。

その時は、自分自身にまだまだ自信がなく、何かがないと受け入れてもらえない。評価してもらえないんじゃないかと、自分を信じられない状態でした。そうだったので、自分に付加価値をつけるかのように、レイキヒーリング、星読み、数秘等を学んでいました。もちろん、学ぶことがダメとかそういうことではなく、「自分には何もない」そう決めつけて、外にばかり答えを見つけようとしていたがために、資格ジプシーになっていました。

この状態では、なかなか自分の思ったようにはサポートできず、事務をお伝えすることに需要があると言っていただいていても、結果に結びついたと感じることは全くできませんでした。

これではダメだと自分を責めていたこともあります。

何が悪いのかと、やっぱり外に向けて答えを探して探して、疲れ果てたこともあります。

でも、外には答えはないんですよね。

巡り巡って、結局自分は何をしている時が楽しいのか?喜びであり悦びであることは何なのか?乗り越えられないしんどさを感じていることはないだろうか?等と、自問自答しました。

そして気づいたことは、これまで学んでいたことを伝えることは好きだけれど、仕事として行うと、途端に苦しさを伴うということでした。もちろん、仕事で大変なことやしんどいことが全くないということは、無いと思います。でも、そんな中でも心が動くことがあったり、大変なことも乗り越えられる力が出たりするはずですが、学んでいたことでは、できないと感じたんです。

逆に、事務局の仕事や、パソコン、Excel作りなど、今まで変わらずしてきたことは、全く苦しくなく、むしろやればやるほど楽しいことに気づけたんです。

これは、私にとって最大の気づきでした。

増岡先生を始め、色々な方から気づく機会をいただいていたはずですが、自分の肚に落ちていないことには、頭でわかっていても行動に移せないんだということがよく分かりました。

そうそして、気づいてから、これまで学び、鑑定などしていたことをすっぱりやめ、事務局や事務しごとをお伝えすることだけに力を注ぐことに覚悟を決めたのです。

事務しごとに目覚めるまで

心も新たに始めた、2021年1月。

最初のお客様のご自宅へ向かう時は、心臓がドキドキしっぱなしでした。

本当に、私の方法で大丈夫なのか?お客様の聞きたい話をできるのか?解決したいことを導くことができるのか?

あれやこれやと自分への疑いばかり浮き上がっていましたが、でも、お金をいただいた以上は、やらせていただくしかありません。

そして、初回のヒアリングを終え、お客様からいただいた振り返りがこちらです。

『事務的な作業は嫌いではないけれど経験があまり無く、個人で仕事をしているためこのような相談する機会をもててありがたいです。仕事への意識も高まり、やることや考えることがいっぱいになるかと思ったら、私自身の性質を客観的にお話しいただいたことで、ハッとすることがたくさんありました。漠然と思い描いていたこと達を、これでいいのだと背中を押していただいたようで嬉しくなりました。ご自身やいろんな方のサポートをされたご経験から具体的な活かし方を教えていただいて、今まで気づかなかった道筋がみえてワクワクする時間でした。ひとつひとつ大切に、楽しみながら進めていきたいと思います。』

もう、泣きました。

やらせてもらって良かったと、ホッとしました。

この道でいいのだと、背中をポンと押された気持ちになりました。

これまでのお客様の言葉に支えていただきながら、自信が確信となり、確信が確固とした形となって、今に至ります。

2022年に料金改定を行う際は、お申込みが激減するんじゃないかと危惧しました。でも、自分自身が心底取り組み、また、生涯をかけてサポートする覚悟を向けることでお返しするためには必要なことだと肚が決まったので、自分を信じて料金を改定しました。

おかげさまで、激減することなく、自分のライフスタイルに合った形で継続させていただいています。

事務を通して、あなたの仕事に伴走します!

今現在は、子どもとの時間が最優先で、その次に ethical cosmetic事務局、そして crptr での事務しごとが続きます。その他にも、自宅での手作りコスメワークショップや、Birth For the Future@しが という社会へ働きかけることもさせていただいているので、本当にボチボチという歩み方です。

でもそれが、今の私のライフスタイルであり、生き方、在り方です。

個人事業主となって、2023年で6年目。

時間をどう確保するか、あれやこれや試しては、挫折して、持ち直してを繰り返してきました。最近、ようやく割り切ったり、良い意味で諦めたり、手放したりできるようになってきました。

お客様と初回のヒアリングをさせていただくとき、結構な割合で、「怒られるんじゃないかと思っていました(^^;」と言っていただきます。

私にお客さまを怒る理由なんて、これっぽっちもないんです。

だって、私自身が日々、最良を目指して模索し、まだまだ構築中だからです。

事務しごとができていないからと言って、怒ることはありません。

だって、苦手だからご依頼くださっているのであって、できていなくて当たり前なんです。

できないから、苦手だから、わからないから、ご依頼いただいた「事務しごと」のサポート。

一人だと、考えも堂々巡りで解決するにも時間がかかってしまいますが、誰かに話すだけでも意外とほどけやすくなり、悩んでいたことが嘘のように解決することがあるんです。

ただ、やっかいなのが、仕事のことは、誰にでも話せる内容ではないということ。

だからこそ、「事務しごと」のサポートに特化している私にご依頼いただき、仕事に関わるあれやこれやを、思う存分話してくださったら良いんです。

私の人となりがわからないと話しにくいと思うので、無料で一時間、個別相談を設けております。お一人様一回限りとさせていただいていますが、何かあれば、その後もお尋ねください。私にできることをご提案できるかもしれません。

私ほど、「事務しごと」について、熱っぽく話せる人には、なかなかお会いできないのですが(笑)。こちらを読んで、「事務しごと」に魅力を感じてくださった方がいたら、ぜひご連絡ください。

代行でもなく、秘書でもなく、共同経営者のように事務しごと面からサポートする仕事の道があるんです。それは、お互いのコミットが同じであるほどに、ワクワクしながら受付も名簿管理もお金のことも、対応できちゃうんです。

そんな方とも、今後お話しできたらいいなと夢を持っています。

なかなか受け入れられにくい分野の「事務しごと」。

でも、土台である「事務しごと」がぐにゃぐにゃだと、その上に建つ本業が不安定でしかありません。

一人で不安を抱えている方も、ぜひ、まずはご相談ください。

「事務を通して、あなたの仕事に伴走します!」

事務しごとの長期伴走型サポート(旧:事務コンサルタント)

2021年 8名
2022年 7名
2023年 6名(2023年8月時点)

事務しごとの無料個別相談

2021年 13名
2022年 14名
2023年 10名(2023年8月時点)


たなか ゆか

滋賀県在住・一児の母
メガネ歴27年/パソコン歴22年

❃好きな食べ物
わらび餅、杏仁豆腐、ライチ、いなり寿司、がんもどき、お節料理

❃好きなこと
Excel、パソコン作業、ドラマ視聴、大河ドラマ解説のYouTube視聴、日本&海外の歴史を知ること、史跡や神社仏閣に行くこと、空を見上げること

❃好きな場所や行きたい場所
タイ、フィリピン、シュロッターシュタイン城、琵琶湖、西の湖、長崎県、鹿児島県、高知県、北海道

❃保有資格など
危険物取扱者乙種第四類
3級 ファイナンシャルプランニング技能士
手作りコスメインストラクター
いんやん倶楽部 養生家庭料理 師範


経歴

2008衛生管理のコンサルタント会社で事務として勤務
2010高校で実習助手として勤務
2011危険物取扱者 乙種第四類 取得
20163級 ファイナンシャルプランニング技能士 合格
手作りコスメマスター講座 修了
2017アロマテラピー検定 1級 合格
2018ethical cosmetic事務局 としてお仕事スタート
「手作りコスメと重ね煮のcrptr」 として起業
いんやん倶楽部 初級科養生コース 修了
上級手作りコスメマスター講座 修了
手作りコスメインストラクター試験 合格
2019屋号を「crptr」に変更
いんやん倶楽部 初級科健康コース 修了
いんやん倶楽部 中級講座 修了
事務コンサルタント モニター0期様スタート
2020いんやん倶楽部 上級講座 修了
いんやん倶楽部 師範資格取得
2021「事務コンサルタント」スタート
「事務しごとの無料個別相談」スタート
2023事務コンサルタントから名称変更
「事務しごとの長期伴走型サポート」として2コース制に変更